夢も希望もなく、わけがわからないまま食事をし、教授に言われるがままレポートを提出し、朝になったら寝るようにしている。それでも日々は続いていく。

生きてる実感みたいなものはない。でもそれでいい気もする。意味を求めて生きること自体に意味がないようにも感じるから。でも、実際のところはわからない。そう思いたいだけなのかもしれない。

自分は美徳として、何事にも執着しないことを掲げているのだけど、それはただその方が安全で、そして生きやすいからであって、精神的な美しさやいつくしさなどを求めたことではない。つまり執着しないことに執着しているだけだ。

でも、これを美徳と思っていたほうが、そういう自分を演じやすいし、信じやすい。こういうのを自己欺瞞というのだろうけど、人はなにかを演じていないと保っていられないんだから、このくらいは許してよと思う。慢性的に気力がないのは本当だから。

 

みんな何をして生きてる実感を得ているの?

仕事?恋愛?あと旅行とか?

うーん、でも生き甲斐の定番は恋愛だよね。これは昔から揺るがないもの。恋愛かー。自分にはかなり遠いものに聞こえる。恋愛小説とか読んでても神話かと思う。緩い犯罪みたいに思う。とってもいいなと思う。

というか、おれに好意をもってくれる人いるのかな。俺、無能だし、不潔だし常にぎこちないし。

でも本当に恋愛はしてみたいけど、始めるとしても革命みたいにハイになって自分を焚き付けないといけない。革命を起こすにしてはこっちの装備が薄すぎるのだけど。